センター長あいさつ

2021年3月,文部科学大臣,環境大臣,経済産業副大臣ならびに富山大学をはじめとする120大学等の学長らが参加し,「カーボン・ニュートラル達成に向けた大学等の貢献に係る学長等サミット」が開催されました。地域の知の拠点として大学が果たす役割に期待が寄せられる中,カーボン・ニュートラル達成にも貢献するため,大学間などの連携を強化し,その機能や発信力を高める場(コアリション)を設置することになり,富山大学もこれに参加の意向を示しました。今後,関連研究,企業との連携,学内施設整備を推進するとともに,教職員,学生も積極的に活動し貢献していく必要があります。

また,2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に17のゴールと169のターゲットから構成された「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals, SDGs)」が記載されました。この目標の達成に向け,富山大学としても教職員,学生が一丸となって取り組んでいく必要があります。

一方,高等教育機関である富山大学では,多種多様な化学物質が様々な分野で使用されています。教育・研究後にはこれらを含む廃棄物が発生します。化学物質や廃棄物については法令に則った適正管理・処分が必須であることは言うまでもありません。また,学内で行われる各種実験・作業には危険(リスク)が潜在しています。これらを的確に理解し,予防保全に努めることが肝要です。ひとたび法令違反,事故などが起きると,社会から厳しく批判され,地域からの信用が失墜します。このようなことが起こらぬよう,リスク管理の定着,事故発生時の対応を含めた安全管理体制の整備,環境・安全教育の徹底が必要です。

環境安全推進センターは,富山大学における化学物質管理,環境マネジメント,安全衛生の3分野における様々な取り組みを先導していきます。環境衛生安全担当理事のもと,教職員と学生とが一体となり,能動的に取り組むことが重要です。ご協力のほどよろしくお願いします。

環境安全推進センター長 加賀谷 重浩

体制図

学長をトップとして危機管理体制の強化

アクセス

環境安全推進センターは、五福キャンパスにあります。